人妻の痴情

入口のオートロック式の玄関でインターホンを鳴らすと彼女が出た。
いいよ。と。
寝つきの悪い息子さんは隣の部屋で眠っていると言われて冷たい麦茶を出された僕は内心の同様を悟られまいとした。

相手は旦那も子供もいるとはいえ、魅力的なバストを持った同じ年の女子だ。
意識してしまう。
麦茶を飲んでいると彼女は話し始めた。

明日、お腹の子供を下ろしに行くらしい。
僕は何と言葉をかければいいのか分からなかった。
そして目の前の妊婦は突拍子もないことを言いだしたのだ。

「お腹に子供がいるときにする機会なんて二度とないと思う」
どうゆうことだ?それは旦那さんとだよな?
僕は混乱した。

彼女は身体を僕に預けてくると耳元で呟いた。
「私な…本当はすごいイヤラシイねん」
僕は思った。
僕はこれからとんでもない事をする。と。

大きな声だった。
大きく体を仰け反らせていた。
媚びるように抱きついてきていた。

その夜のことを僕は忘れないだろう。
明日消える命と同じ場所に自分を解き放ったことを。
事を終え、アパートを出ると綺麗な満月が出ていた。
大きく深呼吸をすると、こんな事もあるんだな。と、心底思った。

そして、この女は残酷すぎると感じ、戦慄が入ったことも付け加えておく。
いや、旦那にも当て嵌まるだろう。
こうも似た者同士が寄りあうものなのかと、ひどく落ち込んだものだ。

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